現代琉球漆芸作家展
昨日、浦添市美術館に「現代琉球漆芸作家展」を観に行った。まず、最初の部屋に「参考出品(協賛出品だったかな?)」と称して、前田孝允館長を初めとした錚々たる作家の作品が展示されている。伝統的な物あり、斬新なデザインの物ありで、充分に楽しめた。次の部屋からいよいよ「現代琉球漆芸作家展」のメインだが、一言で表せば「玉石混淆」だった。
斬新さを狙っているのだろうけど、ただ単に奇をてらっているとしか感じられない作品が多々あった。そして、奇をてらっている人達が手がけた伝統的なデザインは、いずれも奥行きに乏しく、のっぺりとしている。「伝統的な意匠が苦手だから、そこからの逃避として変てこりんな作品を手がけているのではないか」といつもの悪い癖で邪推してしまった。
もちろん、斬新なデザインとみるか、奇をてらっているとみるかは主観的なものだけれど、参考のために最初の部屋で一番私の目を惹いた、前田館長の「天体」を紹介したい。
前田孝允作「取手付鉢『天体』」
http://www.nihon-kogeikai.com/SHIBUTEN/SEIBU/SEIBU-035/SEIBU-035-00501.html
実物は写真の数百倍素晴らしい。「現代琉球漆芸作家展」は11月12日まで浦添市美術館で開催されている(入場料250円で、企画展も常設展も観覧できる)。
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