愛猫チャンイ;チャンイが見上げていた空

百紫苑(hakushon)

2006年12月31日 11:51

初代チャンイはベランダに出るのが大好きだった。病が進行し、わずかな段差を自力で昇り降りできなくなってからも、私がベランダで一服しているとヨロヨロ窓辺にやって来て、鼻をクンクンさせていた。チャンイを抱き上げてベランダに降ろしてやると、ヨロヨロしながらも嬉しそうに狭いベランダを歩き回り、フェンスに空けられている穴から顔を突き出し空を見上げて風の匂いを嗅いでいた。

初代チャンイが見上げていた空はどのようなものだったのかと、ベランダに横になりフェンスの穴から空を見上げてみたが、竹の葉に遮られて空はほとんど見えない。そうか、お前は満足に空を見ることもできずに死んでしまったのか。

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